アルコールチェック

最近、航空機の「パイロットの飲酒検査」の不正が問題になってます。勤務前夜ワインとビールを3リットル以上飲んだ、とか、ビールを5リッター・・・など、「よく飲むなあ」と思います。問題は「乗務前のアルコール検査」が「義務化」されていないところ。昨夜(11/16)のNHKのニュースでは、国内25社ある航空会社のうち、「アルコール検査機械がない」ところが6社もあるとのことでした。正直、「人の生命を預かる」業種のものとしては驚き以外何者でもありません。

運送事業者(貨物/バス/ハイタク)は「アルコール検査」が義務化されています。乗務前・乗務後。途中で仮眠を取るドライバーさんは「中間点呼(出先ですね)」でも絶対に行います。これ、法律で義務化されています。当社はアルコールチェックのセンサーはタニタさんの信頼できる機械を使っていて、1000分の1まで測定、表示されます。その計測器で0.001と表示されても「乗務禁止」となります。法律では「酒気を帯びていないこと」が必須とされていますので、検出されれば即「運転できません」となります。道路交通法での飲酒は一応「0.15以上」が飲酒運転、それ以下が酒気帯び運転になりますので、運転事業者に対する国の取り組みがいかに厳しいか分かっていただけると思います。しかも点呼執行者が見守る中、検査中の写真も記録として残されますので航空会社のように「(検査の)すり抜けがあった」ということはできない仕組みになっています。

何度も何度も「パイロットによる飲酒操縦が常態化」なんてニュースを見ると、なんと職業倫理の低い人たちなんだと思ってしまいます。トラックドライバーのまじめさを見習って欲しい。真剣に思います。

2018年11月17日